信州仏像巡り②大法寺の十一面観音
今日は信州仏像巡りの最終日。急いで昼食を済ませ青木村行きのバスに乗り
込み。一路大法寺を目指した。停留所からかなり歩いて本堂に着くと三重塔に行くように指示があり塔の近くの観音堂に向かう。観音堂の立派な厨子は観音の像高に会わないため後ろに安置されていた。顔は卵型であごにかけて柔らかい丸みは魅力的だ。少し眠そうな目をしているのに親近感がわき見入ってしまった。かの白洲正子もここのお寺を訪れておりエッセイで「穏やかなお顔が地蔵様に似ているのは、地蔵と十一面を一体ともなす思想の現れであろう。材は桂で、台座に木の根の部分を使ってあるのも、立木観音の伝統を踏襲していることに気がつく」と書き残している。脇侍は普賢と文殊で立像のため獅子や象はつかない。多分他の寺からの客仏だろう。帰りのバスの時間もあるのでそうそうに切り上げ最後の寺に向かった
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