2013年11月3日日曜日

観福寺の懸仏

本日(2日)千葉県佐原にある観福寺に懸仏(かけぼとけ)を見に仏像クラブの面々とでかけた。
佐原の町外れにある観福寺は大きなお寺ですばらしい堂宇がそこかしこにたっている立派なたたずまいをしていた。ご住職に案内され、裏庭にある収蔵庫をあけてもらった。そこにあったのはガラスケースに収まっていた四体の懸仏だった。釈迦如来・十一面観音・阿弥陀如来・地蔵菩薩で写真でみるより大きく感じた。懸仏は香取神宮の神宮寺に元はあり明治の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)のおり観福寺に流れてきた客仏で重要文化財に指定されている。製作は鎌倉時代後期で元寇あった弘安年間に造られている。異敵調伏のため製作され、鏡板の割りに像が大振りでほぼ完全な丸彫りの形で残されている。特に真ん中の2体が出来栄えがよかった。神仏混交の代表的な仏像で懸仏とは神道の鏡と仏像が一体となったものだ。すばらしい懸仏に一同感動した仏像クラブの面々であった。

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