光の仏
興福寺国宝館を拝観したあと、南円堂創建1200年記念南円堂・北円堂同
時開帳が6月2日までだったので、南円堂に向かった。一度南円堂の不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)は拝観しているので、山本勉先生が運慶作を唱える四天王を中心に拝観した。南円堂を出て北円堂に向かった。ここは運慶の最高傑作である弥勒如来(みろくにょらい)や無著・世親像が祀られているところだ。北円堂の入り口からなかを覗くと、なんと弥勒如来が輝いているではないか。近頃お堂の内部照明にLEDを採用したとのこと。ここまで違うのかと感動した。創建は光明皇后の父藤原不比等だが、鎌倉時代に運慶により再興され、無著・世親像が加えられた。やはりここにも解脱上人貞慶(じょうけい)の影響力が感じられるのではないか。堂内には多くの人がつめかけており、運慶一門の最高傑作に見入っていた。立ち去りがたい思い出堂内を後にした。これから多くの寺で照明にLEDが採用されるたびに一度見た仏像が違った印象で見れることに期待している。
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