東京国立博物館140周年特集陳列館蔵仏像名品選①
先週の土曜日に東博に「東京国立博物館140周年特集陳列館蔵仏像名品選」を見に行った。今回は東博館蔵の優れた名品13件だけで構成された展覧会だ。いままで、東博本館11室で何度もお目にかかった仏像や今回初めて見る仏像に、特に照明などの展示方法を工夫して今までよく見えなかった表情を出すことに努めたという。確かにスポットライトにあたった仏像はどれもすばらしく魅力的だ。入り口に展示されているのがこの菩薩立像だ。鎌倉時代の作で、上下の唇に彩色し薄い水晶板をあてる玉唇とでもいうべき技法が施されている。魅力的な顔の秘密はそんなところにあったとは驚きだ。善派の善円の作ではないかとのことだ。他にもすばらしい仏像が並び、大満足な展覧会であった。立ち去りがたいが東博を後にした。
0 件のコメント:
コメントを投稿