特別展「金沢八景みほとけ巡礼」①
今週の日曜日(11月2日)会期が今月9日までの神奈川県立金沢文庫(県立金沢文庫)主催の「金沢八景みほとけ巡礼」に出かけた。運良く15時からのボランティアによる展示解説があるとの館内放送があったので1階の集合場所に向かった。いつもさりげなく通りすぎた一階展示室から解説がはじまり。鎌倉幕府の執権北条氏一族と源氏・天皇との関わりを示した展示の説明だった。平安時代からの六浦に古代寺院があり、二代執権北条義時の息子実泰が鎌倉時代中頃に金沢(かねさわ)に入り、実泰の息子実時が称名寺と金沢文庫を整備し発展した。展覧会では金沢ゆかりの仏像を一堂に展示、金沢の仏像を通して日本彫刻史を知るというのが瀬谷学芸員(ほとけの瀬谷さん)のコンセプトだった。県立金沢文庫でときどきみかける龍華寺の脱活乾漆造りの菩薩像や運慶作大威徳明王、瀬戸神社の運慶作舞楽面や神像。称名寺の清涼寺釈迦や観音勢至像。仏像クラブで訪問した安養寺の阿弥陀三尊などの見たことがある仏像に加え、清凉寺式と善光寺式が合わさった大寧寺の薬師如来と日光・月光から以前金沢にあったことがわかった静岡河津町の林際寺の地蔵菩薩まで。95周年記念特別展にふさわしい展示だった。ボランティアによる説明もテンポよく歴史から展示品の説明まで充実してよかった。詳しい仏像の説明は次回にするが見応えのある展覧会であった。
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