2025年4月4日金曜日

京の冬の旅2025③(清水寺随求堂大随求菩薩)

 


寝不足の目をこすりながら、地下鉄で四条駅に降り立ち、清水坂をまったりと登りながら清水寺の門前についた。地蔵院善光寺堂を拝観してから目指す慈心院随求堂に向かった。いつもは閉まっているお堂が今日は開いていた。奥に江戸時代の大随求菩薩が祀られていた。JRディスティネーションキャンペーン対象寺院になっている。京大の根立氏によると大随求菩薩は平安時代以降篤く信仰されていたが彫像で表されることは珍しい。頭上に宝冠と化仏を表し八本の腕には法輪・剣などを持物を執っている。寄木造の金泥塗の仕上げ、着衣部は漆箔仕上げとしている。像内文書から江戸時代享保18年の作とのこと。通りで寛永仏より地味で味気なかったが享保の質素倹約の時代に造られた仏像だった。随求堂では胎内くぐりもやっており、まっくらのなかを出口にむかって進んだ。清水寺境内にはまだまだ仏像が隠されていると感じた。