特別展京都大報恩寺快慶・定慶のみほとけ①
先週の金曜日三連休の初日、友人3人と東博で開催された「特別展京都大報
恩寺 快慶・定慶のみほとけ」に出かけた。会場は思ったほど混んでなく、並ばずに平成館2階の会場へ向かった。入場してまず展示されていたのが、大報恩寺創建前の平安前期に製作された千手観音だ。どこの寺にあったかは不明だが、近くには平安前期に創建された桓武天皇ゆかりの寺院があったという。音声ガイドを聞きながらなのでよくわかったが、あの大報恩寺で見た六観音も足利義満が創建した北野経王堂から移座されたという。その後が4年前の春、京都非公開文化財特別公開で見た、大報恩寺の本尊釈迦如来が中央にその周りに快慶の晩年期の秀作十大弟子が並ぶ大きな部屋へ入った。行快の釈迦如来は京都でみたときは大きく見えたが、案外小さく保存状態もよいので間近に見れてよかった。逆に快慶の十大弟子は大報恩寺の収蔵庫で見たときより大きく、どれも迫力ある表情で迫ってきた。次にわれわれを迎えてくれたのが、肥後定慶六観音だ。会期の後半は光背を外した姿で展示されており、京都で見れなかったお背中まで360(サブロクマル)拝観出来てよかった。一緒に行ったU案内人も「定慶恐るべし」と初めて見る六観音に感動した様子だった。最期に気になるお地蔵さんを見てからわれわれは会場をあとにし、御徒町で海鮮鍋をつつきながら、今見てきた仏像について熱く語り合った。
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