2018年1月1日月曜日

金剛輪寺の大黒天

昨年の秋の京都滋賀旅行の2日目、西明寺の次に愛のりタクシーで向かった
のが金剛輪寺だ。旅行前にネットでお寺情報を調べていたところ、関西系のテレビニュースで金剛輪寺の紅葉が見頃と大黒天御開帳が取り上げられていて、実にラッキーなタイミングでの拝観となった。愛のりタクシーを降りて長い石畳が敷かれた石段を上ると、いま盛りの紅葉でいっぱいの境内に入った。特にニュースで言っていた「血染めの紅葉」は本堂横の真っ赤な楓を指すようで素晴らしかった。興奮を抑えつつ本堂にあがった。お目当ての大黒天は小さな厨子の中に祀られていた。像高74センチ余りで、平安時代の一木造りで日本最古の大黒天とのこと。鎌倉長谷寺で見る大黒天のように打出の小槌は持たず、甲冑を身に着け宝杵(ほうしょ)を持ちいかめしい表情を浮かべている。大黒天はヒンズー教のシヴァ神の化身を仏教に取り入れたものだから日本に伝わったのも当初はこのかたちだったのだろう。昼食に「僧兵うどん」を食べて金剛輪寺をあとにした。

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