特別展タイ~仏の国の輝き~①
先週の土曜日に東博で開催されている「特別展タイ~仏の国の輝き~」を鑑
賞しに出かけた。梅雨明けまぢかの猛暑でうだるような暑さだったが、待つこともなく平成館の涼しい会場に入ることができた。会場は第一会場と第二会場に分かれており、第一が仏像中心で古代からスコータイまで、第二がアユタヤとラタナコーシン(バンコク)の工芸品・絵画を中心とした展示構成になっている。会場に入ってすぐ今回の展覧会のポスターになっていた、みうらじゅん氏お勧めの「ナーガ上の仏陀」に会える。ほとんどの作品が露出展示となっており、作品との距離が近く360鑑賞できる作品もあり、この仏像など大蛇の尻尾まで後ろに描かれている。他にも観音菩薩など大乗仏教の仏像も展示されており、第1章だけでこれは面白いと感じた。第二章「スコータイ 幸福の生まれ出づる国」では微笑みの仏たちがいっぱいで、ウォーキングブッダも登場。癒しを感じる空間になっている。第三章のアユタヤでは金象や神様に捧げる靴・金冠などのまばゆい工芸品が多く展示されていた。江戸時代にシャムで活躍した山田長政関連の展示品など日本との関わりが展示されており、最後のコーナーでは「ラタナコーシン インドラ神の宝蔵」と題し、ラーマ二世王作の大扉が展示されていた。日本の資金協力で修復されたバンコク中心部の寺院を飾る大扉を扉ごと日本に持って来て展示されている。表面には猿・鳥・虫などの彫刻が施されており興味深かった。見ごたえがあり1時間半ぐらい鑑賞でき、快い疲れを感じ会場をあとにした。
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