2017年7月2日日曜日

中野のほとけ様

先週の日曜日、今年の東京仏像さんぽとして東京中野区のほとけ様を見に仏
像クラブで出かけた。梅雨時のあいにくの雨模様だったが、西武新宿線の新井薬師前で集合し、先ずは新井薬師に向かった。新井薬師梅照院は駅から5分ほどの距離にあり、16世紀の天正年間の創建で、本尊の薬師如来は光る梅の木から発見されたことによりつけられたとされている。薬師如来は秘仏のため薄暗い堂内の先にはお前立の江戸期の薬師如来が日光・月光菩薩とともにまつられていた。薬師如来を囲む壁には十二神将像がまつられていた。引き続き菅原道真作と伝承が残る鎌倉期から南北朝期の千手観音を参拝した。素地の風合いをとどめ、卵型のお顔に刻まれた目鼻口元や、厚みをもたせ下腹部を覆う衣文など非の打ちどころなく、千手もほとんど当初のままであるという。実にありがたい美仏だ。ガラス越しでの拝観だったが頭上の化仏と十一面もよく見れてよかった。これが、中野区有形文化財でしかないのが驚かされる。最後のお寺に歩いて向かうそこかしこに、由緒正しき立派なお寺があり中野区の寺の多さに驚く仏像クラブの面々だった。最後の宝仙寺は法事で中からの拝観はかなわなかったが、東中野のジャズが流れるそばパブで天ぷらそばをいただきながら仏像について語る会う仏像クラブの面々だった。

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