禅~心をかたちに展④(羅怙羅尊者)
昨年行った禅~心をかたちに展には京都宇冶萬福寺から十八羅漢のうち三
尊者の像が出展されていた。そのなかで私が注目したのは羅怙羅尊者(らごらそんじゃ)だ。展覧会のパンフレットにも出ており、この展覧会の目玉のひとつとなっている。羅怙羅尊者とは釈迦の子とされている。像高は130センチで中国明代の范道生作とのこと。萬福寺に行ったときここは中国かと錯覚してしまうのは、この范道生の十八羅漢に囲まれたときだった。両手で胸を開き、中から仏の顔がのぞいているの姿は、すべての人に仏性、すなわち仏になれる可能性が具わっていることの表現したもので、群像のなかでも異彩を放っている。みうらじゅん氏も注目したらしく羅怙羅尊者のTシャツをつくって会場で販売していたが、来館者も年齢層が高い方が多く大量に売れ残っていた。私も買わずに会場をあとにした。
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