三重の美仏②(太江寺の千手観音)
本日三重の美仏巡り二日目、朝一番に訪れたのが二見浦の太江寺だ。三重の旅は太江寺の千手観音が見たくて計画したようなものだ。階段下の十王堂を見てから、階段を上がり、お寺の方が上がって来るのを待った。しばらくすると係の女性が現れ住職に連絡して本堂内で拝観の運びとなった。千手観音は鎌倉時代の作だが、平安時代の作風が見られる。像高は150センチあまり、寄木造で素地像。全体的な印象は壇像風だが、伊勢神宮に由来する輿玉神社の本地仏だといわれている。横の扉も開けてもらい、唇の彩色やどっしりした量感があり素晴らしかった。目は彫眼でまっすぐ見ており、白毫は水晶がキラリとひかる。厨子の中でライティングされて神々しく、堂々として迫力を感じる。ご開帳日に来て良かった。伊勢神宮に向かうバスの時間もあるので、足早にお寺を後にした。
0 件のコメント:
コメントを投稿