2016年8月7日日曜日

観音の里の祈りとくらし展Ⅱ④(来現寺の聖観音)

展覧会の中央でひときわ目立ったのが、来現寺の聖観音だ。TV見仏記でも他
のメディアでも紹介されたことがない仏像だ。弓削町の観音堂に安置される、堂々としたボリュームあふれる等身大の平安時代の聖観音像だ。像高180センチ足らずだが、台座を含めると2メートル近くあり見上げるように拝観した。特徴的なのは山形の髻で簡素であるが、目鼻立ちは大振りで美ししい。左手は腕前で蓮華を持ち、右手は垂下しているのは比叡山横川中道の聖観音に通じる。まだまだ奥深い長浜の仏像底力を感じて次ぎの展示品に向かった。

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