国宝薬師寺展の思い出
仏像クラブが発足したのが、平成19年12月だが、平成20年の4月にはU案内人
と京都に行き、その翌月に東博で開催されたのが、「国宝薬師寺展」だ。この展覧会では、薬師如来の脇侍日光・月光菩薩が揃って寺外初公開されると聞き二人で出かけた。会場の当時の記憶はほとんどないので、当時の東博ニュースを読むと、「今回の展示では光背を付けず、日光・月光両菩薩像を離して展示することでそれぞれ360度の視野を確保します。また、両像を少し高い位置からご覧いただけるよう、檀を設置します。」とある。会場は特別展がよく開催される平成館で、他の展覧会でも劇的な視覚効果を発揮したあのスロープを使ってお二方を見るしかけとなっていた。今でも印象に残っていたのは、普段光背で隠れている、背中にも彫刻が施されたことに感動した点だ。照明もこのころから工夫していたのには驚いた。現在、奈良博では「白鳳」という展覧会が開催されているが、月光菩薩のみの展示とのこと。お二人そろって東京で見られた貴重な展覧会であった。
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