特別展「空也上人と六波羅蜜寺」①
今週の日曜日、東博に空也上人と六波羅蜜寺展を仏像クラブ5人で見に行った。半世紀ぶりに東京で開催した空也上人展は小学生の頃、小田急百貨店にあった小田急博物館に見に行った。口から仏を出す空也上人像を不思議そうに眺めていたことを覚えている。会場は聖林寺展と同じ本館特別5室でなかに入ると平安時代伝定朝作地蔵菩薩が皿井学芸員お得意の展示ケースに展示されており、光背の透かし彫りが見事だった。奥には四天王と薬師如来が勢ぞろいしておりそれぞれ露出展示で間近に見れて迫力で迫ってきた。会場には運慶作地蔵菩薩や伝清盛像いずれも鎌倉時代の名作ぞろいだ。夜叉人像などを見てから最後に運慶の五男康勝遺作の空也上人像をみうらじゅんの言う360(さぶろくまる)に鑑賞した。音声ガイドを借りていたので、担当学芸員の皿井舞氏の解説を聞きながら鑑賞した。皿井氏によると空也上人がまとった皮衣の質感まで木彫で表しており、運慶の才能はたしかに息子たちに受け継がれてと感じた。展示会場を出て、海洋堂の空也上人フィギュアを購入し、なじみの和楽庵で久しぶりに食事をしたが運慶地蔵菩薩の造形にいたく感動したらしく天ぷらとそばをいただきながら、仏像の話でおおいに盛り上がった仏像クラブの面々であった。
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