京都・奈良2021④(唐招提寺の弥勒仏)
霊山寺の拝観を終え、バスと電車を乗り継ぎ西ノ京駅に向かった。近鉄西ノ京駅は薬師寺の境内の近くにあるが、昼食を済ませてから唐招提寺に向かった。唐招提寺境内も紅葉が進んでおり、絶景スポットの写真を撮りながら仏像を拝観した。2010年に訪問してから10年ぶりに本尊毘盧遮那仏や薬師如来・千手観音を拝観したが古色蒼然とした八世紀の仏像に圧倒された。毘盧遮那仏は像高3メートルで圧倒された。いとうせいこう氏も見仏記の中で仏像の質感を皮膚とたとえながら「我々と同じく皮膚をもったまま千年の時を経ている像を前に、親しみと畏怖の念をいだかざるを得ない」といっている。金堂を出て講堂に向かうと鎌倉時代の弥勒仏と奈良時代の釈迦のようなヒゲをもつ弥勒仏と奈良時代の持国天・増長天が祀られていた。弥勒仏は寄木造で奈良時代の本尊を模してつくられたとのこと。鎌倉時代の本尊の脇侍が奈良時代の天部というところに面白みを感じた。鑑真和上のお身代わりや宝蔵の仏像を見て。飛鳥園の写真集を購入して急いで薬師寺に向かった。
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