金沢文庫運慶展④(修善寺の大日如来)
今回の金沢文庫運慶展では、運慶の兄弟弟子の作品も展示されていた。伊豆
修善寺の大日如来は運慶の兄弟弟子「実慶」の作品で仏像の胎内から実慶の墨書を「吉備文化財研究所」の牧野氏が発見した。2011年11月の鎌倉国宝館での展覧会出展を書いた「仏像クラブブログ」では仏像の表面が修復されてなく精彩にかく雰囲気であったが、今回はとてもきれいになっており驚いた。昨年秋に東博運慶展で見た円成寺大日如来のように髻を高く結い上げるのが慶派の特徴だとわかる。仏の瀬谷さんも言う通り運慶が永福寺にいたころ製作された鶴ヶ岡八幡宮寺の大日如来や真如苑真澄寺の大日如来に通じる作品と言っている。失われた運慶作品をこの大日如来でしのぶことができる。じっくりと鑑賞して会場をあとにした。
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