運慶展①
今週の日曜日、仏像クラブで東京国立博物館平成館で開催の運慶展に出かけ
た。仏像クラブは発足以来、静岡の願成就院や横須賀浄楽寺、遠くは奈良の円成寺や興福寺を訪れ、運慶仏がひとつのテーマになって活動して来た。今回は運慶仏の31体のうち22体が集結するといううたい文句で期待が高まる。会場に入ってすぐに円成寺の大日如来が展示されていた。露出展示で見る初めての運慶の初作に引き込まれた。第一章「運慶を生んだ系譜」では初めて玉眼が使用された長岳寺の阿弥陀三尊が期間限定で展示されており、お寺で見た時よりすばらしく感動した。阿修羅展で見上げた像高2メートルの康慶の四天王や運慶作興福寺仏頭が並び、第二章では運慶の東国で活躍した仏像から京都・奈良での残された仏像が並ぶ。高野山の八大童子はガラスケースで間近に見れてよかったし、興福寺北円堂の無著・世親を囲むように最近運慶作と認められた、南円堂の四天王のコーナーは圧巻だった。第二会場では運慶作の可能性がある清水寺の観音菩薩・勢至菩薩や仏像クラブでおなじみの満願寺の観音・地蔵から運慶の後継の湛慶の毘沙門天や康弁の天燈鬼・龍燈鬼が並び、最後に問題の浄瑠璃寺伝来の十二神将が展示され、まさに息つく暇もない展示にU案内人も快い疲れを感じたと感想をのべていた。帰りにU案内人紹介の御徒町のそばやでおいしいそばを食べながら大いに運慶展の話題で盛り上がった仏像クラブの面々だった。
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