世田谷観音寺の不動明王及び八大童子
仏像クラブで先週の土曜日午前中に淨眞寺の九体阿弥陀を拝観し、昼食後
希望者のみで世田谷観音寺のご開帳に立ち会った。渋谷乗換えで三軒茶屋に向かい、世田谷観音寺に向った。初めに観音堂に入ると中央に安土桃山時代の聖観音と南北朝時代の院派の日光・月光菩薩が祀られており、しばらくしたあと簡単な読経が流れた。お寺の方のありがたい法話のあと不動堂に向うよう促された。不動堂のなかに入ると、康円の不動明王と八大童子が祀られていた。お寺の僧が護摩をたき、密教法具を振りかざし、檀家の方がお経を読む厳粛な雰囲気が過ぎると、順番に間近で拝観できた。中央の不動明王と八大童子すべてが運慶の弟子康円作。周りを思い思いの姿をした八大童子が囲んでいる。威厳より親しみやすさを重視し、仏と一体の気分になれるよう表現上の工夫が凝らされたいるあたりに、康円の個性が発揮されている。お寺の方のご配慮でゆっくり鑑賞ができ不動堂をあとにした仏像クラブの面々だった。
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