観音の里祈りとくらし展③(大浦腹帯観音)
今回の展覧会でひときは異彩を放っていたのが、この大浦腹帯観音だ。平
安時代の作だが、なんといっても腹の安産祈願の帯が特徴的だ。調べてみると地域の妊婦さんたちが、丈夫なこどもが産まれますようにと願って腹帯をまいたという。像高150センチ余と大きく、写真集で見るより綺麗なお顔の観音様で宝冠が見事だ。皇室ともゆかりがあり、美智子皇后や雅子皇太子妃出産のおり腹帯を送って感謝状をいただいたとのこと。その後盗難にあうなどしたが無事見つかり今にいたっている。普段は北近江の大浦の集落にひっそりとまつらているが、この展覧会のためにわざわざお出ましになった。私はあくことなく観音さまをながめていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿