吉祥院の千手観音
本日二日目は山形の仏像をめぐった。温泉宿にタクシーを呼んで、一路山形
へ。向かったのは山形市の北のはずれの漆山だ。ここにある吉祥院は出羽一佛と呼ばれる千手観音が祀られている。地方のお寺にしては立派なかまえで池の蓮の花もよく手入れされている。住職に収蔵庫を開けてもらい中に入った。そこにはなんと平安仏7体が祀られいた。狭い厨子の中に手がまったくない千手観音、手がない薬師如来と阿弥陀如来が向かい合った状態で祀られていた。いずれも170センチ以上で、双眼鏡で覗くとふくよかな丸いお顔にホット癒やされた。その他の4体も損傷が激しいが、よく残っている勢至菩薩から名作であったことがうかがえる。仏たちの苦難の歴史を思いながら今一度合掌した。
0 件のコメント:
コメントを投稿