法隆寺宝物館(童子形像N153)
日本美術全集を見てからどうしても気になっていたのが、この「童子形像」の仏像だ。像高30cmたらずの仏像が幼子のような顔をして、立派に肉髺(につけい)と螺髪(らはつ)を持ち子供が大人の背広を着て得意になっているようだ。宝物館で見たN153は照明の関係で少し大人っぽくみえたが、他にも幼い顔だちの仏像が多く見られ、見ててあきない。東大寺大仏展で見た聖武天皇の念持仏も幼い顔だちをしていたと記憶しており、白鳳から奈良にかけて興福寺の八部衆に代表される幼い顔だちの仏がはやっていたのではないだろうか。それには聖武天皇・光明皇后夫婦の趣向が大きく関係するのではないかと感じ、法隆寺宝物館を後にした。
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