高野山と紀州の仏像めぐり④(霊宝館の深沙大将)
高野山霊宝館でめずらしい仏像にであった。首の周りに骸骨の首輪をしてたたず深沙大将(じんじゃたいしょう)。どこかでみたような気がしたが、調べたら西遊記の沙悟浄(さごじょう)のモデルだという。快慶の作で、同じ霊宝館にある執金剛神像とついでつくられたとのこと。東大寺復興に尽力した「俊乗坊重源」に深く帰依した快慶が、師が大好きな玄奘三蔵のインド求法に際し出現した怪異な姿の護法神を製作したといわれている。手のひらを大きく広げ力んでいる姿は、快慶作東大寺南大門金剛力士像を彷彿(ほうふつ)とさせると感じた。
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