2011年1月8日土曜日

神護寺の薬師如来

平成20年春にU案内人と京都を旅したときまず最初に向かったのは神護寺だった。バスの車内からは桜がちらほら見え、いやがおうでも期待が高まる。神護寺の山門までのきつい階段を登りようやく境内へ。神護寺のある高雄は京都市内より標高が高いため桜はまだだったがとりあえず、平安時代前期に造られた国宝薬師如来のある金堂へ急いだ。早朝のため参拝客もまばらで、じっくりと薬師如来と対面した。この薬師如来はきびしいお顔をしているとの評判だったが、双眼鏡で覗いても私には特にそう見えなかった。しかし存在感は抜群で脇侍の日光・月光がかすんで見えるほどだった。目は吊りあがり、唇はへの字に結ばれ、深いしわが刻まれたあごはぷっくりと飛び出している。後で雑誌やテレビ番組で知ったのだが、多宝塔には国宝五大虚空蔵菩薩が安置され往復はがきで事前に拝観を予約するとのこと。残念だったが、また再訪したいお寺だった。

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