2025年4月19日土曜日

京の冬の旅2025④(六角堂の毘沙門天)

地蔵院は参拝客が多く予定より時間がかかったので、六角堂と平等寺を急いで見ることになった。阪急電車で烏丸駅につき阪急電車のお兄ちゃんに道を聞き六角堂に向かった。洛陽三十三所観音霊場でもある六角堂は正式名称は紫雲山頂法寺といい、飛鳥時代の用明天皇2年四天王寺建立資材を探しに京都を訪れた聖徳太子が夢告によって堂を建て念持仏を安置したのが始まりと伝わる、京都屈指の古刹。JR京都ディスティネーションキャンペーンおなじみ案内人はお堂の中には入らず、外で公開場所だけ案内してくれた。なかに本尊前立伝弘法大師作如意輪観音鞘仏・毘沙門天・地蔵菩薩は拝観できたが、建礼門院徳子念持仏如意輪観音は見逃した。毘沙門天については2020年京都国立博物館で開催された特別展「聖地巡礼」で拝観しておりその図録の解説によると、「現状では香煙によるものか、表面が黒ずんだ古色を呈しているが、もとは彩色が施されていた。また、よろいの端正な彫りもみどころである。太造りながらも穏やかな作風からみて、制作年代は十一世紀のおわりから十二世紀のはじめころにかけてかと考えられる。腰高なプロポーションで、わずかに腰を左に入れる。(中略)個人的には円派仏師の作、それも円勢周辺の仏師によるものとみたい」本尊を池坊ビルで見てから六角堂を出たのが3時半を過ぎており、急いで平等寺に向かった。 


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