2015年4月17日金曜日

運慶国宝仏と再会する

本日(16日)、休暇中を利用して静岡伊豆の国市の願成就院と、かんなみ仏
の里美術館を巡った。願成就院は仏像クラブで数回訪れたことはあったが、昨年国宝に指定されてからは初めてで、山本勉先生とその恩師である水野氏の共著であるお寺発行の解説本を購入するのが目的だった。昨年夏に山本勉先生のツィッターで発刊されていたことは知っていたが、お寺でしか購入できないため手に入れるのが本日になってしまった。歩きなれた道を願成就院に向うと、受付でご住職自ら対応いただき、国宝指定を機にお寺の解説本を一新されたとのこと。郵送の依頼が多く困っているご様子だった。先に解説本を購入してから大御堂に入り国宝運慶仏の阿弥陀如来・毘沙門天・不動明王及び二童子と再会した。以前のように仏像の真下に立つことは出来なくなっていたが、危惧していたようなガラスケースはなく、両脇からではあるが、近くから拝観できた。お堂の照明も増え仏像のお姿もよく見えるようになっていることにホットした。水野氏執筆の大御堂の運慶作諸尊像を読みながら見ていくと、毘沙門天に踏まれている邪鬼が手を伸ばして戟(げき)の柄の尻をつかんでいるとの記述があり、今まで気がつかなかったことに気づかされてより有意義に鑑賞できた。いい解説本が入手でき満足して、新緑に映えるお寺をあとにして「かんなみ仏の里美術館」に向った。

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