みちのくの仏像展⑤秋田小沼神社の聖観音
今回開催された「特別展みちのくの仏像」の出展作品の多くは、2012年に刊行さ
れた「別冊太陽みちのくの仏像」にて紹介されてている。展覧会図録によるとこの別冊太陽の監修者がこの展覧会にもかかわったとのこと。ここで紹介する小沼神社の聖観音も大きく取り上げられた仏像のひとつだ。小沼神社はその名前の通り、山の中にある小さな沼のほとりにある神社だという。以前ネットで小沼神社の写真を見たが、きれいな緑に囲まれた素敵なところで、神社には十一面観音とこの聖観音が祀られており、特に今回出展された聖観音は神像の雰囲気を醸し出している仏像だと感じた。他の仏像に比べても細身で伸びやかな仏像だ。像高170センチとほぼ等身大の仏でケヤキの一木造りの平安仏。東博でも紹介していたが、頭上にゆきんこのようなめんこい化仏を乗せているのが特徴的だ。以前からみちのくの仏像に注目してきたが秋田にこのような仏像が祀られているとは知らなかった。いつか機会があれば小沼神社を訪れたいと思った。
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