2023年7月30日日曜日
2023年7月22日土曜日
宝山寺の不動明王
宝山寺は生駒山の中腹にあるお寺で江戸時代の僧で仏師の湛海が村人の寄進により再興したお寺だ。当初は般若窟に弥勒菩薩を安置し本堂を建てて自作の不動明王を、聖天堂を建てて自作の聖天像を安置した。日本初の大正時代に開業したケーブルに乗り生駒山中腹の宝山寺に向かう。門前町の坂を上り灯篭のある参道を上ると鳥居がありここが神仏混交のお寺だとわかる。お寺に着くと早速御朱印をいただくと今日は聖天童内陣の拝観可能とのこと。まずは本堂の不動明王・矜羯羅童子・制吨迦童子、薬厠抳、蓮華吉祥天女が薄暗がりの中だんだん目が慣れ浮かび上がってきた。聖天堂内陣では湛海作厨子入り五大明王が高さ80センチの木箱にところせましと祀られていた。中央の不動明王は17.9センチ前方に大威徳明王、降三世明王、後方に金剛夜叉明王、軍荼利明王が安置されこちらは明るいところでよく参拝できた。本堂、聖天堂は祈りの空間で熱心にお経を唱える善男善女の姿が見られた。35度以上の気温の中参拝してよかったと思った。ケーブルで近鉄の生駒駅に向かい奈良に向かった。
2023年7月17日月曜日
特別展『聖地南山城』①
本日、奈良国立博物館に特別展『聖地南山城』を見に奈良に行った。展覧会を見る前にお寺に寄るのが通例となっているが、今回は生駒の宝山寺に向かった。35度以上の猛暑の中、宝山寺についた。聖天堂特別拝観とのことで本堂の不動明王と聖天堂の厨子入り五大明王を拝観した。奈良に向かい昼食後、猛暑の中奈良国立博物館に向かった。期待していた浄瑠璃寺薬師如来と十二神将はたいしたことなかったが禅定寺十一面観音の大きさには圧倒された。何年もかけて南山城を巡っきたので、懐かしさも覚えた。図録とクリアファイル及びみうらじゅんいとうせいこう制作の謎のグッズを購入して奈良を後にした。
2023年7月15日土曜日
特別展「東福寺」⑨南明院釈迦如来(光背化仏)
やはり最後は明治に焼した7.5メートルの釈迦如来像の話題で締めたい。7.5メートルの釈迦如来の光背には536体ものほぼ等身大の化仏がついていたと記録にありこの東福寺塔頭南明院に残されている確かに奥行きの幅が少しで頭・背中が平板なつくりとなっており、化仏という伝承もうなづける。2002年から当時の文化庁根立研介氏(現京大教授)の調査で明らかになったようだ。根立氏によると現在表面の金泥が塗り直され、両手先なども新たに補われるなど丹念な修理が施されたため、構造の把握が完全にはできなくなっているいるものの、頭部が両耳輪辺りで前後に材をつむいでいることは確認できるとのこと。焼失前に7.5メートルの釈迦如来を見たかったと思いつのる展示品だった。
2023年7月8日土曜日
特別展「東福寺」⑥(東福寺の多聞天)