川崎影向寺の薬師如来
今週の日曜日川崎で秘仏開帳があるとのことで、急遽年間計画の日程を変更し
て仏像クラブで出かけた。調べてみると、開帳のお寺の近くにある影向寺は白鳳時代創建の古刹で、薬師如来を始めとして、日光・月光菩薩、四天王や十二神将がある。早速、お寺に拝観の予約を入れて、仏像クラブの面々で出かけた。お寺につくと法事が始まる前のようで、拝観5分という制限で一同は収蔵庫に向った。扉を開けてもらい、中に入ると仏像郡といってふさわしい仏たちでうまっていた。中央に平安時代後期の一木造りで中尊・薬師如来が座しており像高は139センチ、左脇侍・日光菩薩171センチ、右脇侍・月光菩薩が171センチでともに重文に指定されている。十二神将は南北朝時代の製作で像高70センチ足らずだが、鎌倉時代の作風を残した作品だった。御住職みずから地方仏の典型と紹介するほど中央仏師の作風には劣るが、なかなか味のある仏像群だった。仏像クラブの面々も川崎にこのような仏像があると驚きを隠せない様子で、帰りの武蔵小杉の居酒屋でお昼を食べながら熱く語り合った。
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