南山城の古寺巡礼⑧
今回の南山城の古寺巡礼展では、3年前の秋に出会った仏像たちに多く再
会した。この禅定寺の文殊菩薩騎獅像(もんじゅぼさつきしぞう)もそのひとつで、以前はお寺の収蔵庫に多くの藤原期の仏像郡と一緒に拝観した。今回改めて展覧会で鑑賞するとひとつひとつがじっくり見れてよかった。みうらじゅん氏にいわせると「プリティな獅子」に乗る文殊で、安部文殊院の獅子のように力強さを感じさせない。図録によると象に乗る普賢菩薩(ふげんぼさつ)と一対で現在はその象に大威徳明王が乗っている。そのことは見仏記でもふれていて、さすがと思ったが、今回は重文に外れているため問題の大威徳明王の出展はなかった。今はすべての仏像が寺に戻っているという。何年かしたらまた訪ねに行こうと思った。
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