2012年9月8日土曜日

近江路の神と仏名宝展

残暑きびしい本日、東京日本橋の三井記念美術館で開催された「近江路神と仏名宝展」に仏像クラブで出かけた。まず最初の部屋は小金銅仏と工芸品のコーナーで善水寺の誕生釈迦仏などがドラマチックな演出の照明に照らし出されていた。圧巻だったのが仏像の部屋で、快慶の大日如来を初めとする仏像がまとまって20体ほど展示されていた。写真で見るよりもどれもすばらしく仏像ファンにはたまらない展示だ。部屋の中央に長いすがあり、部屋全体を見渡せるのがうれしい。快慶の大日如来は漆が写真で見るより落ち着いた色に見え、宝髻の正面の花飾りが美しいく快慶独特の美仏となっている。宝冠や光背を取り外しての展示なので、U案内人はしきりに残念がっていた。次の部屋の神像や仏画に見るべきものがあり、小規模ながらよくまとまった展覧会であった。一階では写真パネル展「水と神と仏の近江」も開催されており、近江路への思いがつのる展覧会だった。

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