たたかう仏像②(加彩鎮墓獣)
静嘉堂@丸の内は中央が広間になっており、四方に展示室がある構成のため第四章「救済の最前線」を見てから、第三章「仏像の鎧の源流」を鑑賞した。この鎮墓獣の俑は唐時代のもので、人面と獅子面が一対になっている。人面は顔のみで体は足に鹿ないし牛のような樋爪を呈す。図録によると鎮墓獣を一対として武人俑と共に墓中に安置することは、北魏時代以来行われているとのこと。いかにも鮮卑卓抜族が好みそうな俑だ。人面の鎮墓獣は北魏時代の胡漢融合文化の産物、あるいは鎮墓獣に理知的な性格を付与するために生まれたとの説もあるが、定説をみない。目が斜視で大きな鼻厚い唇でどうしても理知的には見えないが、左右の目線を逸らしているが七世紀後半から八世紀の俑の特徴とのこと。たしかに展示されている唐時代の俑に共通してみられた。人面獣の渦巻く頭上の髪は独角からの発展形とも考えられる。背中には鉾の先端のような形状があり、体部に朱、白、黒によるC字型とヤシの葉のパルメット型で構成された雲気文を画かれている。鎮墓獣については以前東博東洋館で見たが静嘉堂@丸の内の俑も同様に細かい彩色が施され興味深かった。人面獣・獅子面獣から一気に俑の世界に引き込まれた。十七年ぶりの公開とのことじっくり鑑賞した。
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