創建1200年記念特別展神護寺④(薬師如来)
創建1200年記念特別展神護寺の目玉は本尊薬師如来であろう。今回は寺外初公開ではじめて厨子から出て明るい場所での拝観となった。それでもおそろしげな仏像であることに間違いない。なぜ恐ろしげかというと正面から見るのと違い側面の突き出しで正面と側面の印象が違う。また腕・足が恐ろしく太く衣紋の表現も彫りが深く波打っている。この仏像は神護寺の前身寺院河内の神願寺の本尊である。神願寺は和気清麻呂が八幡神と約束して建立した定かくじ額寺で本尊薬師如来は道鏡皇位継承を阻んだ宇佐八幡神託事件ののち、下野薬師寺に配流となり死んだあと怨霊になり和気氏をたたるであろう道鏡調伏のためといわれている。その後空海が神願寺と和気氏の私的な寺院、高雄山寺の合併に大きく関わり、皇統と和気氏守護を願って神護寺が建立されたということだろう。京都1番のパワースポットにまた訪れたいと感じた。
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