特別展「運慶 鎌倉幕府と三浦一族」②(浄楽寺不動明王)
この展覧会は横須賀美術館と県立金沢文庫の共同開催となっている。ニコニコ美術館で横須賀美術館の学芸員が「中世にお詳しい金沢文庫さんからの声掛けで開催の運びとなりました。」と言っていたので、当然図録の総論は「仏の瀬谷さん」こと県立金沢文庫の瀬谷学芸員であった。地方美術館の展覧会であるが、芸術新潮で特集がくまれ瀬谷節がさく裂していた。願成就院と浄楽寺ほぼ同時期に同じタイプの仏像のセットを造立したのは共通の何らかしらのプロトタイプがあった。それが頼朝創建の勝長寿院の仏像ではなかったか。一方、横須賀美術館の学芸員は不動明王肉体表現、力を入れた握り拳に運慶のうまさを説明していたのがおもしろかった。広い展示会場思う存分運慶作を堪能できてよかった。次の部屋の満願寺地蔵・観音が気になったので次の展示に向かった。
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