特別展「最澄と天台宗のすべて」⑦深大寺の慈恵大師像
深大寺には仏像クラブで今回出展の国宝釈迦如来像を拝観に行った。その際HPで秘仏があることを知った。本展のパンフレットをみると「日本最大の肖像彫刻、205年ぶりの出開帳」とあるので興味津々で会場に出かけた。鎌倉時代に制作されたこの肖像彫刻は像高2メータル足らずだが、大きさに圧倒された。皿井学芸員によると高僧は没後遺影がつくられることが多いが、この慈恵大師(元三大師)良源像は作例の数でも他の天台僧を圧倒しており、「鬼大師」「角大師」というバリエーションが生み出され、庶民に親しまれ点もあらゆる宗派の祖師信仰のなかでも特徴的であるとのこと。良源は教学的にも寺院経営でも剛腕ふるった僧侶で没後も比叡山山内にあって不動明王の化身という信仰が生まれた。その大きさに驚かされて会場をあとにした。
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