2021年5月7日金曜日

特別展「横浜の仏像」⑰(真福寺釈迦如来)

山本館長の講演では清凉寺式釈迦如来の説明から自然に真福寺釈迦如来の解説となった。清凉寺式釈迦如来はインドから中国そして日本に伝わった三国伝来の仏像であること。スライドには清凉寺式釈迦如来のもととなった揚州開元寺の仏像も移しだされ特徴である、縄目・渦巻き状の頭髪、首周りまでおおう通肩の衣など淡々と説明されていた。図録では眼は銅板を貼り付けとしたが、研究者の指摘により本材から彫りだしたものだとわかったとの訂正もあった。お笑い芸人みほとけも衣文の美しさや光背の素晴らしをのべていたが、木目にあった衣文がとてもよく見ごたえがあった。山本館長も謎が多い仏像として紹介しており鎌倉から足利へ運ぶ僧が途中で亡くなり釈迦堂を立てたとも、鎌倉の比企や亀ヶ谷の新清凉寺から移されたとも記載しており一概に鎌倉伝来の可能性を無視できないとしている。興味がつきないみほとけだった。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿