2019年5月25日土曜日

密教彫刻の世界②(内山永久寺の愛染明王)

特集「密教彫刻の世界」では初期・中期・後期密教の仏像が見られる。初期密教の代表作が「三蔵法師の十一面観音」で同じみの談山神社の十一面観音で、中期密教は運慶作「大日如来」後期密教がチベットの仏像だ。1089ブログでも学芸員が「空海の伝えた中期密教がいわゆる日本の密教イメージなんだけど、本当はその前も後にも密教がある。この特集ではそれを紹介したくて、全部ひっくるめた密教を感じてほしいと思って企画した」とのこと。ここで紹介する内山永久寺の愛染明王は中期密教の仏像で、大日如来、不動明王、愛染明王が全部中期密教の経典になって新しく出てくる仏様とのこと。初期・中期・後期密教の仏像を一同に会して展示する東博の館蔵品の多さと質のよさに感動して国宝・重文展に向かった。

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