平成31年国宝・重文展①
仏像クラブで東寺展鑑賞後、最後に向かったのが「平成31年国宝・重文展」
だ。仏像は例年の通り本館11室に展示されているので、14室の「密教彫刻の世界」鑑賞後移動した。今年は京都国立博物館に寄託されている安祥寺の五智如来のうち3体(大日如来、阿弥陀如来、不空成就如来)が展示されていた。文化庁の解説から平安前期の仁寿から貞観のころの製作という。いわゆる貞観仏で神護寺の薬師如来と同時期の製作となるが、特徴である近寄りがたい怖さは感じられず、とても穏やかな密教仏だ。安祥寺は皇后藤原順子の寄進により創建、伽藍が整備され、今は荒廃した上寺に収められていたのがこの五智如来だ。女性の寄進により製作された仏像なので穏やかな顔つきをしているのであろう。そのほかに唐招提寺から薬師と獅子吼(ししく)菩薩はきていたが一緒に国宝に指定された衆宝王菩薩や増長天は来なかった。重文では見仏記でおなじみに香薬師寺おたま地蔵も景清地蔵とともに展示されていた。詳しくは次回紹介したいと思う。東寺展・密教彫刻の世界・国宝・重文展と非常に充実した展示に満足し昼食によったそばやで大いに語り合った仏像クラブの面々だった。
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