2017年12月23日土曜日

精華町常念寺の聖観音

この秋の「京都非公開文化財特別公開」の目玉は南山城の仏たちだと朝日
新聞の記事に載っていた。一度見ているものは少なく多くははじめて聞く仏像だった。そのなかに「神奈川仏教研究所」のサイトで見かけた精華町常念寺の聖観音が入っていた。これは出かけないわけにはいかなくなり、京都につくや、まっすぐに精華町に向かった。朝日新聞の「京都非公開文化財特別公開」の特集記事で関ジャニ∞の丸山さんが訪ねる記事が載っており、いやがうえにも期待が高まった。朝早いせいか、参拝客もまばらながら「南山城古寺の会」のボランティアの方々の熱心な説明が始まっていた。本堂で写真で説明を受けてから別棟の薬師堂での拝観となった。像高170センチの平安時代前期の一木造り。以前は薬師菩薩として祀られて、関ジャニ∞の丸山さんがもって朝日新聞に載っていた江戸期の薬壺は見ることができなかったが、朝日新聞で対応されたご住職が「平安前期に神仏習合の思想の中で、神様を如来ではなく菩薩として表した貴重な作例です」との記載があった。私が神護寺の薬師如来をはじめとしてずっと追ってきた貞観仏のながれの作風の仏像に出会えて幸先よく次のお寺に向かった。

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