九州仏⑧長安寺の太郎天及び二童子
九州仏探訪の初日の大分国東半島はあいにくの雨だった。無動寺を出たころか
ら雨が激しくなり、タクシーを予約して正解だった。次に向ったのが長安寺だ。雨にもかかわらず多くの参拝者がいらした。長安寺は花の寺として有名で、しゃくなげが見ごろだったためとうなずける。運転手も私が仏像目当てだということを心得ていて、お寺の方に収蔵庫を開けてもらうように頼んでくれた。収蔵庫の中には平安時代の太郎天及び二童子がおられた。太郎天は不動明王の化身で右が制吨迦童子、左が矜羯羅童子か。彫りは浅いが、太郎天像は厳かな雰囲気があり、二童子は愛嬌がある。三像とも榧の木の一木造で、太郎天像のみ内刳が施されている。ここは午前中にいった天念寺も管理しており「鬼会の里」の鬼のお守りがあったので購入しお寺をあとにした。
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