九州仏④観世音寺の兜跋毘沙門天
宇佐の仏像を見て、昼食後特急で博多に向かい、西鉄で大宰府の手前の駅で
おり、観世音寺に向う。隣の戒檀院の仏像を窓越しに見て、観世音寺の宝物館に向った。観世音寺は若いころ一度訪れているので、今回はじっくり見ようと思った。事前に「福岡の仏像」という本を買い込み、現地で解説を読みながら拝観した。やはり気になっていたのが「兜跋毘沙門天」だ。U案内人が昨年行った「九州仏展」のチラシに大きく取り上げられてており、その造形のすばらしさに虜にになった。観世音寺の巨大仏のなかで、ニメートルとみたない仏像だが、非常に洗練された技術で作られており、彫刻としてだけでも、うなりながら見ざるを得ない迫力がある。平安時代前期の作で、お馴染みの地天女が両手で足元をささえている。見仏記によると「その女性は波の中から上半身を出していた」と書かれていたが、そのようにも見えた。今回の兜跋毘沙門天は今回旅行を思い起こさせた仏像のひとつだ。満足して観世音寺をあとにした。
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