法隆寺宝物館(伎楽面)
藝大の「観音の里の祈りとくらし展」を拝観したあと、東博の法隆寺宝物館
に向った。法隆寺宝物館には1年前の冬と先月訪れたが、第三室の伎楽面(ぎがくめん)が保存のためいつも閉まっており、今回は年3回の貴重な公開日であったため、初めて第三室に入った。会場は思ったよりも明るく1400年前から伝わる法隆寺の宝物をじっくり鑑賞できた。またちょうどタイミングよくボランティアガイドの説明と出くわしより深く理解できた。伎楽とは大型の仮面をつけ、寸劇を交えながら、音楽とともに野外を練り歩くという仏教の儀式で、昨年いった當麻寺では今でも行われている「練り供養」として残っている仏教儀式だ。法隆寺の伎楽面は東大寺や正倉院より古く、7世紀にさかのぼるのはこの伎楽面だけだ。伎楽面はどれも思ったより大きく中には縦40センチぐらいのものもありヘルメットのように後頭部までつくられている。中でも印象に残ったのが、「崑崙」(こんろん)で説明によると美人の呉女にいいよって卑わいな振る舞いをしたために、力士にこらしめられる役を演じたらしい。他にもユニークな面が揃っていて興味がつきない。また訪れたいと思った。
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