慈光明院の阿弥陀如来
山形最終日温泉宿から山形に戻り、まず向かったのが山形市内の慈光明院だ
。仏壇屋の前に、ご年配のご婦人が待ったいてくださり、庭を過ぎてお堂に入った。そこは土蔵造りの本堂で、聞けば明治のころ先代のご主人が慈恩寺別院より仏像を譲り受け、寺を作ったとのこと。ご婦人も比叡山大学で仏教を学ばれたそうだ。仏像の螺髪(らほつ)は旋毛形(せんもうけい)で、肉髻相(にっけいそう)・白毫相を表し、肉髻珠・白毫は水晶がはめ込まれている。印相は説法印で、カツラまたはホウノキの寄木造だ。脇侍の観音と勢至菩薩もあり、その他の仏像は雑然と並んでいた。じっくりと仏像を拝観しご婦人のお話を聞いた。聞けば後継者問題で悩まれているご様子だった。この仏像もいずれ博物館行きかなどを思いながら、お茶とお菓子を用意していただいたのでいただき、丁重にお礼を言って寺を後にした。
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