特別展飛騨の円空④
以前紹介した如意輪観音に並んで展示されていたのが、この弁財天立像だ。円空の特集を組んでいる「美術手帖」でこの弁財天がある飛騨国分寺のレポートが載っていて、厨子の前で御前立ちのように展示されている写真を見たが、会場でもその存在感は十文発揮している。「バカボンド」の作者井上氏によると、「マンガの表現と近い。省略して図案化しているし、彫られた線にスピード感がある。」とのこと。むしろ私はその表情にグッときた。円空は数多い癒しの表情の仏像を残しているが、この弁財天は1番だと思う。会場でその表情にみとれていつまでも立ち去りがたい気持ちになった。これから「癒しの表情の仏像」を求めて全国の円空仏を訪ねる旅にいつか出ようという衝動にかられた。
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