祝。新指定国宝
今週の水曜日に文化庁のサイトを見たら、新指定の国宝・重要文化財の報道発表が掲載されていた。その発表文を見て驚いた。私が2010年奈良に行ったとき訪ねた安部文殊院の快慶作文殊菩薩及び眷属と仏像クラブで何回も訪問した伊豆願成就院の運慶作薬師如来・毘沙門天・不動明王及び眷属他計3点が国宝指定の答申がなされたとの発表だった。特に願成就院の5体の仏像については、彫刻の部では中部地方初とのこと。誠に喜ぶべきことだ。特に願成就院はU案内人と平成20年に初めておじゃましたとき、お寺の奥様が運慶の仏像が国宝に指定されていないことを残念がっていたことを昨日のことのように思い出される。願成就院のある韮山は堀越公方がいたところで、戦国の混乱期によく仏像を護ってくれたものといまさらながら関心する。本尊はもとは玉眼が入っていたが今はなく、手も一部破損していていたいたしいが、「深く彫られ奔放に乱れてうねる衣文の趣は、平安時代の作品とは隔絶したもの」と山本勉先生も別冊太陽仏像で書いている。例年4月に東博で「新指定国宝・重要文化財展」が開催されるが、今年は快慶や運慶が展示されるのだろうか。吉報をまとう。
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