2012年6月16日土曜日

東大寺の阿弥陀如来(解脱上人貞慶展①)

県立金沢文庫で6月8日(金)から解脱上人貞慶展が始まった。鎌倉前期に奈良で活躍した興福寺の僧で東大寺の重源(ちょうげん)とも親交があり、運慶・快慶とも交流があったという。この展覧会は奈良国立博物館で開催されていたのを、規模を縮小して県立金沢文庫で開催されるため、奈良の名品の数々が出展されるので期待される。最初に紹介するのは2年前に東大寺大仏展でも展示されていた、快慶の阿弥陀如来だ。金泥塗りのすばらし仏像で、衣の部分に切金文様を表す入念な仕上げが採用されている。重源の依頼快慶が製作し供養導師は貞慶が務めた。金泥塗りの仏像としては、先月東博で開催された快慶作弥勒菩薩が有名だが、この仏像もすばらしい出来だ。普段は東大寺で、一年に一回しか見れない仏像にまた会えるのが楽しみだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿