2012年6月2日土曜日

愛嬌のある毘沙門天

東博の「新指定国宝・重要文化財」展で道成寺の愛嬌のある毘沙門天に出会った。この毘沙門天は新指定ではないが重要文化財として、東京国立博物館に預託されている。通常毘沙門天は恐ろしげな顔をして睨みつけているが、この仏像は何とも愛嬌があるどちらかというとかわいらしい印象だ。後補の左手首を除いては、本体から足元の邪鬼まで桧の一木造りだ。昨年の夏訪れた道明寺には平安時代のかわった仏像が多かったがその中の異色作であることはまちがいない。魅力がある仏像のため、今開催の彫刻のコーナーでも展示されているという。また会いに行きたくなる仏像だ。

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