かんなみ仏の里美術館
本日4月14日にオープンしたばかりの「かんなみ仏の里美術館」を仏像クラブで訪問した。ここは昨年5月に訪問した「桑原薬師堂」の仏像が修復され新たな仏像美術館として公開されているところだ。「桑原薬師堂」跡地の様子を見てから、美術館へ向かった。外観は薬師堂をイメージしたようなつくりになっており、入場券を購入したあとまずボランティアガイドによる資料室での説明を聞いた。ボランティアガイドの説明はシロートにもわかりやすく、写真と文章による説明を丁寧に受けた。いよいよ仏像展示質へ向かうとすばらしくライトアップされた仏像群がならんでいた。展示室の中心にあるのが平安時代中期の薬師如来坐像だカヤの木の一木割矧造(いちぼくわりはぎづくり)の仏像だ。カヤの木目がよく出ており、素晴らしい照明のおかけでより神秘的に見えた。実慶の「阿弥陀三尊像」もすばらしく見ごたえがあった。今回驚いたのが十二神将がすべて修復されており後世の補色をはがして仏像本来の魅力がでていたことだ。時代は平安・鎌倉・南北朝・室町・江戸までに製作された十二神将で昨年見たときより近くで見れたので、1メートル前後の大きさが体感できてよかった。信仰の対象としての仏像は失われ少し寂しいが、美術品としては一級レベルの仏像なので多くの人が訪れることを期待する。
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